「ナメクジじゃないけど長いナメクジみたいな虫」って何だ?子どもの証言だけを手掛かりに虫(生き物)の名前を調べた超簡単な方法。

コウガイビルのイラスト1

見たことも聞いたこともない虫や生き物の名前を調べるには、一体どうしたらいいのでしょうか?

先日、娘から「公園で見たこともないほど気持ち悪い虫(生き物)を見つけたから名前を教えてほしい」と頼まれたのです。

私は一緒に公園へ行っていないし、娘がその虫(生き物)を捕ってきたわけではないので現物を見ることもできません。

でも大丈夫!画像検索を使うことで、娘が話す抽象的な証言を元に例の虫(生き物)の名前を調べることができました。

今回はその具体的な方法をご紹介します。

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まずは虫(生き物)の特徴についてヒアリングする。色・形・動き方など、詳しく聞ければさらに良し!

その虫(生き物)について、娘が最初に話してくれた特徴は次の通りです。

  • ニョロニョロしている
  • 白っぽい
  • 洋服にベッタリくっついてきた(はがした跡もベタベタしている)

たったこれだけの情報で虫(生き物)の名前を調べるなんて、ハッキリ言って無理。
お手上げです!

大きさ(長さ)はどれくらいか、特徴的な模様はないか、どんな動き方をしていたか、どんな場所にいたのかなども聞いておいたほうが調べやすいでしょう。

画像検索を使って、それらしい虫(生き物)を探す。

しかし相手は子ども。虫(生き物)の特徴をもっと詳しく聞こうとしても、その見た目のインパクトが衝撃的すぎたのか、「白くてニョロニョロ」「気持ち悪い」以外の言葉が出てきません…

そこで、スマホでGoogle画像検索を使ってみることにしました。

まずは子どもの証言から検索。検索結果から逆に新しい証言を得ることも。

さっそく検索窓に「にょろにょろした虫 白い」と入力して、いざ検索!

しかし画面に表示された画像の多くが、下記のような写真だったのです。

  1. 屋内に出る虫
  2. 魚や猫など他の生き物に付く寄生虫
  3. 何かの幼虫

1.屋内に出る虫や 2.寄生虫(単体)を公園で見つける可能性は低そうな気がします。

しかし公園で 3.何かの幼虫に出会うことは珍しいことではありません。
そこで娘に「幼虫みたいな虫だった?」と聞いてみたのですが、答えは「NO」。

「幼虫なんかじゃない!ナメクジじゃないけど、ナメクジをとんでもなく長くしたような虫だ」と言うのです。

もしかしてこれは大ヒントかも!?

検索ワードを「長いナメクジ」に変更して、再び検索してみました。

ついに「長いナメクジ」の正体が判明!検索で出てきた生き物とは?!

スマホの検索窓に「長いナメクジ」と入力して検索。

すると本当に長い(大きい)ナメクジと、ナメクジではないけれどナメクジをとんでもなく長くしたような生き物の画像が、画面いっぱいギッシリと並んでいるではありませんか(泣)

ナメクジをとんでもなく長くしたような…まさに娘の証言どおりのスタイル。

見る人によってはトラウマになりかねない、その虫(生き物)は「コウガイビル」という名前の扁形動物(プラナリアの仲間)だったのです。

(※念のため、娘と発見時いっしょに遊んでいたお友だちに「この画像のような姿の生き物だったか」確認してみたところ、全員一致で「間違いない!」と答えていました。)

コウガイビルってどんな生き物?

コウガイビルのイラスト2

(写真を載せるとかなり生々しいので、自粛して手描きのイラストを載せています。)

  • 頭が扇の形をしていて細長い。体長20~30cmなんて当たり前。長いものでは1m級のものもいる。
  • 公園や畑などの湿った場所(土の中、石の裏側や腐った木の隙間など)にいる。
  • 体の表面が粘液でおおわれている。
  • ヒルではなくプラナリアの仲間。血を吸われることはない。
  • 体が切れるなどして分断されても、それぞれが再生してしまう。
  • 毒などは持っておらず無害。
  • 体が黒い「クロイロコウガイビル」や、背中に茶色い線が入った「ミスジコウガイビル」などがいる。

無害と言われても、その姿を一目見れば逃げ出したくなってしまいます…

娘が発見したのは、黄色っぽい体に茶色い線が入った「ミスジコウガイビル」だったようです。

画像検索を使って虫(生き物)の名前を調べる5つのポイント

今回はGoogle画像検索を使ってコウガイビルの名前を調べることができました。
しかし、ただ単に子どもの話す言葉だけを検索窓に入力すればいいわけではありません。

ちょっとしたコツをつかめば、虫(生き物)のより詳細な特徴を聞き出すこともできます。
また、こうして新しい手掛かりが見つかれば、より精度の高いキーワードで検索することだってできるのです。

1. まずは話し言葉で検索すればOK。子どもが話してくれた特徴で検索してみよう。

「アリの仲間」とか「チョウの仲間」といったように、ぼんやりと見当をつけることができれば検索するのも簡単だと思います。

しかし、その生き物が何なのか全く見当がつかないときもあります。

そんなときは子どもが話したとおりの言葉で検索すればいいのです。

例えば「ニョロニョロした虫 白い」などです。

2. それらしい答えが見つからないときは、検索ワードを変更してみよう。

子どもが話したとおりの言葉で検索しても、その虫(生き物)の画像が見つからないこともあります。そんなときは検索ワードを変更してみましょう。

例えば今回のように、子どもが話す言葉だけだと「ニョロニョロした虫 白い」で検索するしかありません。

しかし虫(生き物)を発見した場所に関する言葉を加えてみて、「ニョロニョロした虫 公園」で検索してみると、比較的上位にコウガイビルの画像を複数見つけることができます。

また、虫(生き物)の大きさに関する言葉を加えて「ニョロニョロした虫 20~30センチ」としてみたり、「ナメクジを長くしたみたいな」で検索してみてもよく似た結果を得ることができます。

こうして、さまざまな切り口から検索してみると、その虫(生き物)の情報に辿り着ける可能性はグンと上がります。

3. 検索結果をもとに、子どもの証言をさらに深掘りしよう。

子どもに「白くてニョロニョロだけじゃわからないよ。もっと他にも特徴は無いの?」なんて聞いても、的確な返事が返ってくることは少ないです。

「気持ち悪い」という感情が前面に出てしまい、調べたい虫(生き物)の特徴を冷静に話せないのかもしれませんね。

また、目で見た様子をうまく言葉にできない場合もあるでしょう。

しかし、検索結果をもとにこちらから子どもに質問をしてあげることで、有力な情報を聞き出せることもあります。

例えば、「この写真みたいに足が生えていた?」とか「幼虫みたいな虫だった?」とか「もしかして真っ白じゃなくて薄黄色っぽい色かな?」とか「長さはどれくらいだった?」といったような感じです。

それらしい画像を発見できたら、その画像の掲載元のURLを見て詳細を確認してみましょう

かなりの確率で、調べたい虫(生き物)の名前や情報を見ることができます。

4. 調べたい虫(生き物)の絵を描いてもらう。

「必須!」というわけではありませんが、調べたい虫(生き物)の絵を描いてもらうと、検索結果の画像と見比べることができるのでオススメです。

子どもが話すような抽象的な言葉で検索すると、検索結果には実に様々な画像が表示されます。

検索ワードが「ニョロニョロ」とか大ざっぱ表現になるので、当たり前といえば当たり前ですが…。そんな中から答えを見つけ出すのは大変な作業です。

しかしあらかじめ絵を描いてもらえば、その絵に似た画像を探せば良いわけですから、候補の絞り込みが簡単になります。

5. 注意!検索結果の画面をそのまま子どもに見せない。

画像検索はとても便利ですが、注意したい点もあります。

例えば「ニョロニョロした虫 白い」で検索すると、魚などに付いている寄生虫の画像が大量に表示されます。

大人の私から見ても、思わず気持ち悪くなってしまうような衝撃的な画像です。
年齢や性格にもよりますが、もしもこれを子どもが見たら…魚を食べるのが嫌になってしまうかもしれません。

こうした理由から、私は検索結果をそのまま子どもに見せないようにしています。

検索結果に表示されたいくつもの画像の中から「これかな?」と思うものを選んで、1枚ずつ表示、子どもに確認するのです。

一度に多くの画像を見せて「この中から、どれ?」と聞くのは確かに簡単です。
でも、子どもが怖い(気持ち悪い)画像でショックを受けてから後悔しても遅いと思いませんか?

ちょっと考えすぎかもしれませんが、ここの手間は省いてはいけないと思います。

まとめ

今回は、見たことも聞いたこともない虫(生き物)の名前を画像検索を使って調べる方法についてご紹介しました。

小学生になると、子ども同士で遊ぶ機会がグンと増えます。
公園で名前がわからない虫(生き物)を見つけても、親がその場に居なければ、その姿・形などサッパリわかりませんよね。

そんなときこそ、検索機能を上手に使ってみてはいかがでしょうか?
新しい発見があるかもしれませんよ。

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