我が家には全員年子で3人の子どもがいます。3人目を妊娠していた頃は大きなお腹を抱えながら0歳児と1歳児の子育て。3人目が生まれてからは0、1、2歳児を相手に死闘を繰り広げ、原因不明の蕁麻疹が出るほど疲れ果てていました。今思うとあれはストレスだったのかな?というくらい、当時はストレスを感じていることに自分で気付くことすらできない状況でした。
しかし、小さかった子どもたちも今では全員小学生。あの頃の状況からは信じられないくらい、子育てが楽になりました。
3人年子の育児には大変な面もあり、良い面もたくさんあります。今回は3人年子ママを7年やってきた私の視点で、メリット・デメリットを書いていきます。
3人年子のココが大変!
下の子を妊娠している時期がキツイ。
特に3人目妊娠中は、ヨチヨチ歩きの1歳児&ズリバイの0歳児を追いかける毎日が続きます。当時の口癖「頼むから二人同時にお昼寝してくれ~!」。
3人目が生まれてから。
3人目が生まれ、産院を退院すると同時に第2ラウンドがスタート。1、2歳児が昼間に大暴れし、0歳児は夜に泣く。平日ほぼ1人きりで育児していたからか体力消耗が激しく、母乳が3ヶ月ほどで枯渇。母乳で育てたい気持ちもありましたが、「それだけが育児の全てじゃない」と割り切り、粉ミルクも併用しました。
0、1、2歳児を連れてのお出かけ。
乳幼児期のお出かけは、ベビーカー+抱っこ紐という重装備でヒーコラ言いながら歩く。道ですれ違うお爺ちゃんお婆ちゃんから「ありがたや、ありがたや」と何故か手を合わせて拝まれました。
予防接種のスケジュール管理。
予防接種のスケジュールが最初のうちは超過密。0歳児の赤ちゃんが受ける分だけでも結構な回数がありますが、それに加えて1歳児、2歳児の予防接種も受けさせなければなりません。3人年子を連れて病院に行くだけでもかなりの労力。できるだけ兄弟同時に接種できるよう、医師に相談してスケジュールを組んでいました。
感染症問題。
風邪や感染症が兄弟全員うつる速さは光速級。まるで三つ子のようにコロコロ仲良く遊ぶので、感染が広がるのも当然です。風邪にインフルエンザ、胃腸炎など、あっという間に3人とも感染してしまい大変でした。
しかし、水疱瘡などのように早く終わらせてしまいたい感染症が一気に済んだときには「これって逆にメリットかも?」と思いました。
お風呂に入るのが超大変!
0、1、2歳児をお風呂に入れるのって本当に大変!お風呂は毎日のことだし、年子育児で大変なことベスト5に必ず入るのではないでしょうか。私も、時間差で入浴させる、グッズを使う…などいろいろと策を練って乗り越えてきました。3人年子に限らず、年子ママは皆さん何かしら工夫をして乗り切ってるみたいですね。
寝かしつけの苦労。
小さいうちは、寝るときに「誰がママの隣で寝るか」喧嘩になりました。年が近すぎるせいか、全員対等だと思っているみたい。子どもが2人だった頃は右に長女、左に長男というふうに簡単に解決できたけれど、3人になると残る場所はもうママの腹の上しか残っていません。重みで潰れそう…。
3年連続で入学準備。諭吉様、戻ってきて~!
卒園・入学が3年連続なので、その時期は春がくるたび財布の中は極寒です。これに懲りて、中学入学の準備は早めに貯金しておかないとダメですね。
意外とお下がりできない物が多い。
小学校に入ってからは、リコーダーや習字道具、彫刻刀などといった学用品はほとんどお下がりできません。だって全員リアルタイムで使ってるんだもの。
周りに同じ境遇(3人年子)のママが見つからない。
同じ保育園や近所、同級生でママになった友だちなどの中に、3人年子のママはいませんでした。
育児をしていて感じる悩みや苦労は2人年子とほとんど同じですが、3人年子ならではの悩みもあります。乳幼児期は特に、母親1人に対して子どもが3人いること自体すごく大変だったりします。2人なら右手と左手でそれぞれ1人ずつ支えられるけれど、あと1人はどうしたらいいの?っていう問題。例えば「0、1、2歳児を3人同時にお風呂に入れるときどうしてる?」って誰かに聞きたくても、聞ける相手が見つからないんです。
初めて3人年子のママに出会ったのは、末っ子が5歳になった頃でした。
3人年子のココが良かった!
沐浴に離乳食、まだハッキリ覚えているからスムーズにできる。
新生児期の沐浴や離乳食の進め方など、記憶が新しいうちに下の子が生まれるので、そのへんのノウハウを思い出すのはわりとスムーズにできました。忘れっぽい私は年子で産んで正解だな~と思います。
手がかかる時期が早く終わる。
年子だと手がかかる乳幼児期が一気に終わります。
保育園と小学校の両方の行事に参加しなきゃいけない期間も、仕事が終わってから保育園と学童へとお迎えのハシゴをする期間だって最短で済みます。
当時は記憶がブッ飛ぶほど疲れていたけど、今は手がかからなくて少し寂しいくらいです。だから、これってメリットなのかな?と思うときもあるんだけど、早く仕事をして社会に出たいとかそういう願いがある人にはメリットになるはず。実際、私もそうでした。
見たい映画が同じか似ている。
例えば映画館に行くとき。4歳の姪っ子はアンパンマンを見たがり、7歳の娘はアンパンマンは嫌だ!ドラえもんを見たいと言います。
年齢が近いと興味がある映画も似てくるし、集中して座っていられる時間もだいたい似たような時間になってきます。だから、家族で映画を見に行くときに全員で同じ映画を見ることだってできるんです。
昨年のゴールデンウィークには家族でズートピアを見ましたが、きょうだい全員が満足してくれました。
(自宅学習用の)ドリルやワークを使い回しできる。
1人目から3人目まで3年間、1年生の宿題を毎日見てきましたが、教科書や授業の内容が短期間で大幅に変更されることはあまり無いようです。そこで自宅学習用に買った市販のドリルは、ノートに答えを書くようにして使い回ししています。
3人そろってランドセル姿で登校していく後姿が可愛い!
これは昨年の春、末っ子が小学校に入学したときに思ったことです。似たような体格の3人がランドセルを担いで、制服、制帽で登校していく姿を見たとき、あまりにも可愛くて感動しました。乳幼児期の苦労も吹っ飛ぶというか、私にとって最高のご褒美。生きててよかった~!と感じた瞬間でした。
まとめ。
実は私が3人目を出産した直後、望んでいた3人年子だったにもかかわらず、あまりの大変さに悩んでいた時期がありました。そのうちあまりの忙しさに悩むことすら疲れてしまい、心を無にして子育てしていた時期もありました。
周囲の人が言ってくれた「年子は大きくなってからが楽」の言葉を励みに子育てしていたけれど、心の奥底では半信半疑でした。「まだ3人ともオムツだし」とか「授乳しながら離乳食あげて、そうしてる間に魔の二歳児が食卓から逃亡」といった現実が、日常の中で繰り返されていたのですから。
でも末っ子が小学生になった今、ビックリするほど楽になりました。これまで頑張ってきて良かった!と思えることがたくさんあります。まだまだ子育ては続いていくし、その年齢に応じた悩みが出てくるだろうけど、その分、楽しみもいっぱいです。子どもたちと一緒に成長しながら、楽しく子育てしていこうと思います。
◆3人年子の乳幼児期にフル活用した育児グッズについてご紹介した記事はこちら。