小学生の夏休みと夫の夜勤の日程が重なると、いつも悩まされるのは「昼間の過ごし方」。
夜勤の日、夫は日中に仮眠を取ります。昼夜逆転の生活になるため、身体への負担が増すのが夜勤のつらいところ。夏場はさらに暑さも加わり、体力の消耗は計り知れません。そんなときに、子どもたちの騒ぐ声で眠れなかったら…と思うと、とても心配です。
一方、夏休み中の子供たちは、普段より長い時間を家で過ごすことになります。
小学生ともなれば「パパが自分たちのために夜勤の仕事を頑張ってくれている」と話せば理解して静かにできる年齢です。
されどまだ小学生。本人たちに騒ぐつもりはなくても兄弟喧嘩になるし、夏休みの解放感から気分がソワソワしてしまい、長期間ずっと静かに過ごすのは至難の業です。
そこで今回は、夜勤の夫と夏休み中の小学生の両方が、できるだけストレス無く過ごす方法を考えてみました。
パパが夜勤の日、家の中で静かに過ごすことの大切さ。
小学生が夏休み中に最も長い時間を過ごす場所といえば、やっぱり家ですよね。
「子どもは元気に外で遊ぼう!」なんてよく聞くけれど、連日の猛暑で外遊びが難しい日が多いのが現実。天候が厳しく、熱中症の危険がある日は屋内、つまり家で遊ぶことになります。
そこでまずは、家の中で子どもたちが静かに過ごせる方法を考えてみました。どれも我が家で実践済み。昼間を静かに過ごしたいときに、ぜひ試してみてくださいね。
家で静かにできる遊び5つ。
1. 読書
小学生を静かにさせたいなら読書は外せません。
でも、興味がない本を用意されても誰も読みたくないですよね。
小説、図鑑、マンガなど、幅広いジャンルの中から好きなものを選びましょう。
児童向けの迷路や間違い探しなどもおすすめ。
書店や図書館で、お気に入りの1冊を見つけてみてはいかがでしょうか。
2. テレビ・DVD
時間を決めてテレビやDVDを見るのも、家で静かに過ごすための1つの手段です。
特におすすめなのは「上映会スタイル」でDVDを見ること。ただ単にDVDを再生するだけではなく、環境もちょこっと映画館に似せてみると気分が盛り上がり、集中力が増します。
普段過ごしているお部屋にちょっと工夫をするだけで簡単に、家族だけのプライベートシアターを作れますよ。
- お部屋のカーテンを閉める(※部屋が暗くなりすぎないように、照明はつけておきます)
- 部屋に散らかっているものは全部片づける
- ソファーや椅子や座布団などを使い、簡易的な座席を用意する
- ジュース(またはお茶)と、ポップコーンなどのおやつを用意する
- 「何時から何時まで、○○○(DVDのタイトル名)の上映会です」といった感じの告知を、カレンダーやホワイトボードなどに書き込む
- 本物の映画館に居るつもりで静かに鑑賞する(トイレなどで席を立つときも、遠慮深く静かに歩く)
我が家でも何回か実施していますが、これだけでも子どもたちはドキドキ・ワクワクした気分になるようです。あのとき映画館で見られなかった話題作をレンタルしてきて、おうち上映会を開いてみてはいかがでしょうか。
※お部屋の照明を消して暗くすればもっと本格的になるのですが、視力の悪化や光の刺激による体調不良が心配なのでお部屋は明るくしています。
3. お絵かき、塗り絵や工作
子どもって、作る・描くといった創作活動が大好き。時間を忘れて熱中する子どもも多いです。
我が家の子どもたちも、それぞれ自分の作品を作るときは口数が減り、真剣に打ち込んでいます。場合によっては夏休みの宿題として提出することもできるので一石二鳥ですよ。
それぞれが「自分の世界」に向かって取り組めるので、兄弟喧嘩が多くなってきた時期などには特におすすめです。
何を作ればいいか分からないときは、図書館で工作の本を借りて読んでみたり、小学生向けの工作キットなどを使ったりするといいですよ。
4. ビーズや編み物などの手芸
ビーズや編み物などの手芸は、工作などと同様に、それぞれが自分の作品づくりに集中することができます。兄弟喧嘩が増えてきたときに特におすすめです。
コツコツと細かい作業を積み重ねることで程よい集中を保ち、それを作品として完成させることで爽やかな達成感を味わうことができます。
「できた♪」っていう嬉しさで、静かにしなきゃいけないストレスも撃退できるかも?!
5. ゲーム
夏休みにテレビゲームというと賛否両論ありそうですが、私は時間を決めて適度に取り入れても良いと考えています。
とは言っても興奮しすぎて、つい大声を出してしまう子どももいますよね…。
またコントローラーを持ったまま、ゲームの登場キャラクターと一緒にピョンピョン飛び跳ねてしまう子どもも…。
これでは夜勤に備えて寝ている夫を起こしてしまいそうです。
ゲームで興奮しすぎてしまうようなら「パパが夜勤の日は対戦型のゲームは避ける」「ゲームをする時は座る」など、静かに遊ぶための約束事を決めておきましょう。
家で静かに過ごしたいなら、こんな遊びや行動は避けよう!
大きな物音・足音がする遊びや、スリルあふれる遊び、ついつい興奮しすぎてしまう勝負ごとなどは避けたほうが無難です。
意外なところでは、トイレを我慢しすぎて走った子どもの足音で夫を起こしてしまった例も…。ドタバタ慌てずに暮らせるように、早めの行動でゆとりを持った生活をすることも大切です。
ここでは仮眠中の夫を起こしてしまった、我が家の代表的な事例をご紹介します。
- 身体を動かす遊び(ボール遊びや壁倒立、側転など)
- トイレを我慢して走る、トイレに到着するも使用中。そこで高速足踏み。
- ジェンガなどバランス系の玩具を使った遊び。ドキドキハラハラ、緊張して静かにゲーム進行するが、最後に崩れるときに「ギャーーっっ!!」という悲鳴が…。
- 対戦するゲーム。戦いに熱中しすぎて兄弟喧嘩が始まる。
- かくれんぼや鬼ごっこ。言うまでもなく絶対NG。
- お化けが出てくるDVDを見る。思わず悲鳴を上げてしまう。
過去の経験を活かし、我が家では夫が夜勤の日に上記のような遊びをするのは避けるようにしています。
昼食やおやつは、ひと手間かかる食べ物で静かに。
よく「カニを食べるときは静かになる」という話を聞きますよね。我が家でもお正月などにカニを食べるときは、家族みんな殻を剥くのに必死で、静かになります。
殻や皮を剥いたり、骨を取り除いたり、種を出したり…と手間がかかる食べ物を食べるときの子どもの表情は真剣そのもの。食事にかかる時間も少し長くなります。
とはいえ普段の食卓にカニはお値段が高すぎます!もう少し手頃なお値段で「手間がかかる」食べ物を探してみました。
1. 殻むきの面倒さがGood!ゆで卵。
ゆで卵の殻むきって意外と手間がかかります。自分で殻を剥いたゆで卵の味は格別だったりして?!お値段もとっても手頃なので、昼食に1つ添えてみてはいかがでしょうか。
2. 夏が旬の子どもウケ抜群の食材。トウモロコシ。
夏休みの時期にまさに旬を迎えるトウモロコシ。皮つきのまま買ってきて、皮むきから子どもたちにお手伝いしてもらいましょう。
皮をむいたトウモロコシに、軽~く塩を振りかけてラップで包んで電子レンジで5分くらい加熱。持てる温度まで冷めたら火傷に注意して取り出します。
トウモロコシは、食べるときもひと手間かかる優秀食材。そのままかじっても、粒を手で外してから食べても、どちらの方法でも子どもたちは静かになります。
3. 種が多ければ多いほど静かになる!スイカ。
種を出すことに神経を使うため、食べるのに少し時間がかかるスイカ。中には口の周りが濡れることを気にして、さらに慎重に食べる子どももいます。
スイカもまた、夏を満喫できる旬の食べ物。おやつタイムを静かに過ごしたいときにピッタリの果物です。
4. ブドウを食べるなら、種あり・皮を剥いて食べる品種を選ぶべし!
ブドウも子どもたちから人気が高い果物の1つ。種類によって異なりますが、デラウェアなら7月頃から、巨峰のような大粒の紫色のブドウなら夏休み後半の8月中旬頃から旬を迎えます。
ブドウの中には皮ごと食べられるものや、種なし品種などもありますが、静かに黙々と食べるなら手間のかかるものが一番!手で皮をむいて、種を取り除く必要がある品種を選ぶと良いでしょう。
また、小粒で数が多いデラウェアもおすすめ。一粒一粒、何度も口に運ぶので、比較的長い時間静かさが持続します。
5. 魚の骨取りで静かな食卓。姿煮なら手間かかる度MAX!
昼食のメインに魚を用意するのもおすすめです。
子どもたちにとっては魚の骨を取り除く良い練習になるし、骨が無いか注意深く食べることで食卓が一気に静かになります。
切身と丸ごと1尾使った姿煮・姿焼きだったら、丸ごと1尾の料理が断然おすすめ。食べるための手間が増すほど、子どもたちが静かな時間も長くなるのです。
6. 手羽先・ケンタッキー・スペアリブ…骨付き肉を食べるときは超静か。
「お魚ばかりじゃ飽きちゃうよ」というときは骨付き肉の出番です。
手羽先や、ケンタッキーのフライドチキン、スペアリブ。どれも食べるのにひと手間かかるものばかり。骨の数が多く、細かく複雑であるほど集中の度合いは上がり、静けさが増します。例えば鶏肉なら、手羽元より手羽先を選ぶといいですよ。
美味しいお肉を食べるために黙々と頑張る子どもたちは、とっても静かです。
7. 骨や殻は無いけれど、よく噛んで静かになる。イカ。
イカに殻は無いけれど、歯ごたえがあるのでよく噛んで食べる必要があります。
つまり静かになる時間が長いってこと!
特におすすめなのは焼きイカです。歯ごたえがしっかり残るので、必然的にしっかり噛んで食べることになりますよ。
8. さやから取り出すひと手間で時間稼ぎ。子どもも大好きな枝豆。
おつまみで人気の枝豆は、子どもたちも大好き!
さや付きのままザルに盛って食卓にドーンと出せば、みんなが黙々と食べ始めます。さやから豆を取り出すひと手間が、子どもたちを静かにさせるんですね。
枝豆も夏に旬を迎える食べ物です。生のものを買ってきて茹でるのもいいですし、もっと手軽に食べたいときは冷凍食品を使うと楽ちんですよ。
9. スルメに昆布におせんべい。昔ながらの固いおやつ。
昔ながらのおやつの代表格(?)の、スルメと昆布と固いおせんべい。殻も骨も種も無いけれど、固さに慣れていないとその強烈な歯ごたえに苦戦します。
よく噛んで食べれば、そのぶん子どもたちが静かになる時間が長くなりますし、噛む習慣を身に付けるためにもとても良いですよ。
まとめ
今回は、小学生の夏休みと夫の夜勤の日程が重なってしまったときに、家で静かに過ごす方法についてご紹介しました。
夏休みは長いので、毎日ずっと家で静かにしていると子どもたちもストレスが溜まってしまいます。熱中症に注意しつつ外遊びを取り入れたり、時には外出したりして、生活にメリハリをつけることで、無理なく楽しい夏休みにしましょう。
夏休み中の外出についてはこちらの記事をどうぞ。